「新発田城のお堀の水ぜんぶ抜く」−−。水質改善などを目的に新発田城(新潟県新発田市大手町6)のお堀の水を抜き、外来種を駆除するイベント「とりもどそう!新発田城おさかなパラダイス」が17日初めて開かれる。参加申し込みは3日まで。

 新発田市青年会議所が、会議所の発足60周年記念事業として「お世話になった地域の環境を改善し、喜んでもらいたい」と企画。会議所によると新発田城のお堀(7600平方メートル)にはブルーギルやアメリカザリガニ、成長したミドリガメなど多数の外来種がすみ着き、在来種が脅かされているという。

 当日は環境省のガイドや環境保護団体「生物多様性保全ネットワーク新潟」の監修に基づき進行する。参加者はまず、堀に入り在来種と外来種を分類。在来種は城のそばを流れる小川で一時的に保護、外来種はそのまま堀に残し干上がらせて駆除する。保全ネットワークによる外来種や生物多様性についての解説もある。

 現在、当日に向け水深1.5〜3メートルのお堀の水抜き中。イベント代表の二階堂吉法さん(33)は「子供から大人まで楽しみながら身近な環境について考えてほしい」と多くの参加を呼びかけている。

 参加費500円。生物を捕獲するためのアミやバケツ、軍手などは各自で持参。会議所のサイト「まいぷれ新発田」内の専用フォームから申し込む。【井口彩】

毎日新聞2018年9月2日 10時40分(最終更新 9月2日 11時43分)
https://mainichi.jp/articles/20180902/k00/00e/040/163000c
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