https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180905/k10011611271000.html

人口1万人余りの南太平洋の小国、ナウルの大統領が、人口13億人以上の中国の国際会議におけるふるまいが「とても横柄だった」と批判し、これに中国が強く反発しています。
南太平洋の小国、ナウルは、台湾と外交関係を結んでいて、中国とは国交がありませんが、今月3日からナウルで開かれている、「太平洋諸島フォーラム」の会議には、中国も代表団を派遣しています。

ナウルのワンガ大統領は、4日、記者会見で、中国代表団が別の国の首相の発言を遮って発言を認めるよう要求し、議事を止めたと説明したうえで、「とても横柄だった。大国としてわれわれをいじめたかったのかもしれない」と批判しました。

人口1万人余りの小国の大統領が人口13億人以上の中国を批判したとあって各国のメディアがワンガ大統領の発言を大きく伝えています。

これに対し、中国外務省の華春瑩報道官は、5日の記者会見で、「根拠のない言いがかりだ」と強く反論しました。

そして、華報道官は、ナウル政府が、当初、中国代表団に対して外交官用のパスポートではなく一般のパスポートでの入国を求めたことを批判しました。

中国は、台湾と外交関係がある太平洋の島国などを切り崩してみずからとの国交樹立を働きかけている最中なだけに、ナウルからの批判に反発を強めています。