https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180908/k10011617871000.html

関西空港 台風の浸水 滑走路などほぼ解消も地下に大量の水
2018年9月8日 4時32分関西空港

台風の影響で浸水の被害が出た関西空港では50mのプールに換算して230杯分がポンプ車などで排水され、滑走路とターミナルビルの浸水はほぼ解消されました。一方、電源設備などがある地下には依然として大量の水が残っていて、排水作業が続けられています。

関西空港は台風21号の影響で滑走路やターミナルビルなどが浸水し、排水設備も故障したため、空港の運営会社から要請を受けた国土交通省近畿地方整備局が5日夜以降、ポンプ車10台を派遣してたまった水を取り除く作業を進めています。

近畿地方整備局によりますと、これまでに26万トン、50mのプールに換算して230杯分が排水され、A滑走路と誘導路の周辺、それに第1ターミナルビルでは7日午後4時までに浸水がほぼ解消されたということです。

一方、電源設備などがあるA滑走路の地下には依然として深さ3mほどの大量の水が残っていて、引き続き排水作業が進められています。

近畿地方整備局では、関西空港の早期復旧に向け、今後も24時間態勢で排水作業を続けるとしています。

大阪空港 国内線受け入れへ

台風21号の影響で関西空港の機能が低下していることから、臨時の措置として大阪空港で一日最大32便の国内線を受け入れることになりました。

兵庫県伊丹市などによりますと、6日、関西空港の運営会社から、臨時の措置として一日最大32便の国内線を大阪空港に移して発着させたいという連絡があったということです。

これを受けて7日、伊丹市役所で、大阪空港周辺の10市で作る協議会が開かれ、出席者からは反対の意見は出なかったということで、早ければ8日から受け入れることになりました。

大阪空港では、利用客が増える夏休みや年末年始には一日32便の臨時便を発着させているということで、運用時間を延長せずに対応できるということです。

一方、大阪府の松井知事は、大阪空港の運用時間を暫定的に朝と夕方に1時間ずつ延長することを求めていますが、騒音問題があり住民の理解を得るのは難しいとして慎重な意見が多かったということです。