0001ニライカナイφ ★
2018/09/09(日) 00:14:16.66ID:CAP_USER9黒田義隆さん(36)と杏子さん(37)の夫婦が営む「ON READING(オン リーディング)」。
個人出版の冊子などを国内外から集めた店には「いろんな価値観が世の中にはあることを伝えたい」との思いを込めた。
個人出版の冊子などを集めた書店「ON READING」を営む黒田義隆さん(右)、杏子さん夫婦(名古屋市)=共同
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書店「ON READING」に並ぶさまざまなジャンルの本(名古屋市)=共同
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表通りに面したスロープを進み、階段を上がった2階に店はある。
スロープに掛かった小さな看板が目印だ。
約55平方メートルの店内を見回すと、音楽家が音楽以外について語ったエッセー集や北海道土産の木彫り熊のルーツをたどる本などが目に留まる。
個人が自費で編さんした「ZINE(ジン)」と呼ばれる冊子を多くそろえる。
ジャンルはさまざまで選書の基準は「読んですぐに答えの出ない本」と杏子さん。
新刊や古書もあるが「実用書はほとんど置いていない」という。
店名の由来は、ハンガリー出身の写真家による同名の写真集。
さまざまな国の人々が読書にふけっている様子を収めた、その写真集を手に取り、義隆さんは「自分もこんな風景をつくりたいと思った」と話す。
2011年1月に市中心部から移転した際に改めた。
客層は20〜30代の若者をはじめ、ファミリーや中高年まで幅広い。
最近は中国や韓国など海外からも増えているという。
夫婦で自ら出版も手掛け、年2、3点のペースで刊行を続ける。
併設のギャラリーでは、イラストや写真の展示、作家のトークイベントも開く。
雑誌の休刊が相次ぐなど出版不況が叫ばれ、街の本屋が次々と姿を消している。
義隆さんは「画期的な打開策はなく、地道な工夫を積み重ねるしかない」と考える。
「切実な思いで作られた本にこれからの希望がある。そんな本を紹介していきたい」と笑顔で話した。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35143250Y8A900C1CN0000/