兵庫県明石市立天文科学館(人丸町)で、日本標準時を刻んでいる塔時計が10日、一時止まるトラブルが発生した。大雨などの影響を受けた可能性があるという。停止から約8時間後の午後5時に復旧した。

 天文科学館によると、10日朝、出勤した職員が、塔時計に異常があった場合に鳴る警報音で、午前8時38分で止まっていることに気付いた。約40分後に動き出したが、2分後には再び止まった。9日から10日にかけての雨で時計の基板に水滴が入り込んだのが原因とみられ部品を取り換えるなどの修理を行った。

 日本標準時子午線が通る天文科学館の塔時計は、文字盤の直径が6.2メートル、高さ47.5メートル。1997年に設置した3代目で、98年1月から稼働している。離れた場所からも見ることができ、正確な時間を市民らに知らせ、親しまれている。2008年や09年にも、寒さで時計の駆動部の油が固まるなどし、停止したことがあったという。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20180911-OYT1T50037.html