3年前に鶴岡市で開かれたトライアスロンの大会で、溺れて死亡した男性の遺族が、主催した市などに賠償を求めていた裁判で、鶴岡市が遺族に和解金を支払うことで、和解が成立する見通しになりました。

平成27年7月に鶴岡市で開かれた「温海トライアスロン大会」で、市内に住む医師の今野拓さん(当時48)が溺れて死亡し、遺族は、「救助が遅れたのが原因だ」として主催した鶴岡市などに、3億2200万円余りの賠償を求める訴えを起こしていました。

10日山形地方裁判所鶴岡支部で和解協議が行われ、原告の代理人の弁護士や鶴岡市によりますと、市が、裁判所の和解案に従って遺族に和解金を支払うことで合意したということです。

鶴岡市は、和解金の支払いに必要な補正予算案を、12月の定例議会に提出する方針で、可決されしだい、正式に和解するということです。

一方、和解金の額は、定例議会まで明らかにできないとしています。

原告側の代理人の弁護士は、「和解案に100%は納得していないが、救助の遅れが死亡につながったことなどを立証するのが難しく了承せざるを得なかった」と話しています。

09月11日 10時28分
山形 NEWS WEB
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