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難民抑制へ国境管理強化=夏時間、来年中に廃止へ−欧州委員長
2018年9月13日 0:21 
発信地:ヨーロッパ [ 例外 その他 ]
【9月13日 時事通信社】欧州連合(EU)のユンケル欧州委員長は12日、フランス・ストラスブールの欧州議会で施政方針演説し、難民・移民の流入抑制に向け、EUの国境管理を強化する方針を打ち出した。

 EUの国境管理機関の警備隊を2020年までに1万人増員。難民不適格者の迅速な送還を進める。加盟国の難民審査を支援するため新たに創設する「難民庁」の役割や予算も拡大する。

 難民問題をめぐっては、他の加盟国との公平な負担を求めるイタリアが地中海で救助された人々の受け入れを拒否するなど、EU内に亀裂を生んでいる。ユンケル氏は「われわれは持続的な結束を必要としている」と強調した。

 ユンケル氏は、サイバー安保対策の強化も提案。インターネット上のテロをあおる投稿などを1時間以内に削除する新ルールを導入する。19年5月に欧州議会選挙が控えることを踏まえ、第三国などからの選挙介入を防ぐルールも設ける。

 このほか1年に2度、時間を切り替える現行の夏時間制度を廃止する方針も改めて示した。19年中の廃止を目指す。(c)時事通信社