宮崎市の産婦人科医院「大渕クリニック」で、帝王切開手術を受けた後に容体が急変し、死亡した女性(当時35歳)の遺族らが、病院側を相手取り、約1億6000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、宮崎地裁(五十嵐章裕裁判長)は12日、注意義務違反を認め、約1億3000万円の支払いを命じた。

 判決によると、女性は2012年4月11日、帝王切開で男児を出産し、同15日、肺血栓 塞栓そくせん 症で死亡した。

 五十嵐裁判長は、病院側が術後に血栓症が疑われる左足の腫れを確認していたと指摘し、「高次医療機関に転院させるべき注意義務があったのに怠った」と認定した。


読売新聞
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