徳島県みよし広域連合消防本部は、前消防次長(3月末で退職)が複数の職員に対して、暴言や侮蔑ぶべつなどのパワーハラスメントを行っていたとして、城尾保消防長が全職員に謝罪していたことがわかった。消防本部は改善策を講じる。

 消防本部によると6月下旬、管理職を除く職員68人にパワハラに関するアンケートを実施。3年以内のパワハラの有無を尋ねたところ、3割近い18人が「ある」とし、前次長から「暴言や侮辱」「無視」「業務上不要な指示や仕事の妨害」があったと回答した。火災現場からの救助出動の要請を、「安全を確認してから」と一時止められたこともあったという。

 城尾消防長は7月、管内の4消防署・分署を回り、「指導の範囲を逸脱していた。気付かなかったことを反省する」と謝罪した。

 ただ、アンケートの結果について前次長から聞き取りを行っていないという。

 嵯峨原勉・消防次長は「外部から専門家を招いた講習会の開催や職場アンケートを定期的に行うなどし、環境改善に努める」としている。



YOMIURIONLINE 2018年09月12日 09時57分
https://www.yomiuri.co.jp/national/20180912-OYT1T50043.html