タレントのりゅうちぇるが、妻と息子の名前をタトゥーとして刻んだことに批判的な意見が殺到しているが、ロシアでは一般人の生身の体が企業の広告枠となり、話題を呼んでいる。
8月末、ロシアのドミノ・ピザが、自社のロゴのタトゥーを入れた人に、ピザを100年間にわたり年100枚まで無料でプレゼントするというキャンペーンを行ったのだ。

入れ墨やタトゥーがあれば、公共入浴施設を利用できないこともある日本の感覚からすれば驚きのキャンペーンだが、ロシアでは予想を超える数の応募者が殺到。
当初は定員を定めていなかったドミノ・ピザだが、後を絶たない応募を受け、のちに350人で募集を締め切ると内容を変更せざるを得なかった。

ただ9月10日の同社の公式Facebookページでは、「喜ばしいことに、すでに350人以上のお客様に参加いただきました。もうこれ以上のタトゥーを受け付けていません。
すでにタトゥーを入れる準備をしてしまった人に限り、今日の午後 12:00まで参加資格を与えます」と発表されており、実際には350人以上が100年分無料の資格を得たようだ。

キャンペーン参加者には、毎年100枚分のピザの無料クーポンがまとめて授与されるようだ。
応募順で10位以内だったというあるカップルによると、ドミノ・ピザのオフィスに呼ばれ、すでに 100枚の無料クーポンを受け取ったという。
ンスタグラムにも、数多くの キャンペーン参加者から、無料で手にしたピザの写真とともに喜びの声がアップされている。

日本のドミノ・ピザのジェノベーゼMサイズ が2,100円として、年間100枚で21万円。
我が身に入れたピザ店のロゴを晒し続けることへの報酬として、高いか安いかは人それぞれだろう。

一方、キャンペーン参加者が400人いたとしても、ドミノ・ピザ側のコストは年間8,400万円、原価はその半額程度とみられる。
同キャンペーンの実際の広告効果がいかほどなのかは不明だが、ドミノ・ピザにとっては痛くもかゆくもないだろう。

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