2018年09月16日 日曜日

 全国唯一の「りんご科」が設置され、本年度限りで閉校となる弘前実業高藤崎校舎(青森県藤崎町)で15日、閉校式典があり、生徒らが思い出が詰まった学びやとの別れを惜しんだ。

 式典には、3年生のみとなったりんご科の在校生12人をはじめ、同窓生や旧教職員ら約200人が出席した。福士広司校長が「守り続けられたリンゴ畑は来年の準備はされないが、多くの人々の心の中に永遠に生き続ける」とあいさつ。

 生徒を代表して福士昂季さん(17)が「あと半年で終わりを迎える。つらく悲しい現実があるが、思い出は色あせることはない」と述べた。

 式典に先立ち、生徒らが過去の校舎や行事の様子など、学校の歴史を写真で紹介。出席者らは同校の70年の歩みをかみしめた。

 式典は、来年3月の積雪や卒業式などを考慮し、閉校の半年前に実施することになった。

 藤崎校舎は、1948年に黒石高藤崎分校として開校。72年に五所川原農林高の分校となり、りんご科を設置した。県立高校再編の一環として閉校が決まり、2017年に生徒の募集を停止した。

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201809/20180916_23003.html