世界遺産審査へ大山古墳を視察 ユネスコ諮問機関
2018/9/17 21:34
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35448610X10C18A9AC8Z00/

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関である国際記念物遺跡会議(イコモス)は17日、日本が来年の世界文化遺産登録を目指している大阪府の「百舌鳥・古市古墳群」のうち、日本最大の前方後円墳である大山古墳(堺市)を視察し、現地調査を実施した。

 調査はフィリピン人の専門家が担当。古墳群の構成資産が世界遺産にふさわしいかどうかを確認するため、11日から1週間かけて構成資産である古墳49基の保全状態や周辺の環境などを綿密にチェックしてきた。
 最終日の17日午後は大山古墳を視察。同古墳は宮内庁が仁徳天皇陵に指定し立ち入ることができない。このため、調査員は周濠の外から巨大な墳丘を眺め、地元の清掃ボランティアらから熱心に話を聞いた。
 イコモスは今回の調査結果を踏まえ、来年5月ごろに登録の可否を勧告。世界遺産委員会が最終審査を行う。〔共同〕