東京マラソン、参加費が1.5倍に=テロ対策強化で検討
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018092200360&;g=eco

 東京マラソンを運営する東京都の外郭団体「東京マラソン財団」が、2020年3月に開催予定の第14回大会から参加費を現行の1.5倍に値上げする方向で検討していることが22日、分かった。警備・安全対策の強化による収益の急激な悪化が主因。早ければ12月の理事会で決定する。
 東京マラソンの警備・安全対策費は、13年4月の米ボストン・マラソンでの爆弾テロ以降、5年間で2.7倍に急増。今年は過去最高の4億8200万円に達した。
 財団は20年東京五輪・パラリンピックを控え、今後もテロの脅威は高まるとみており、対策に万全を期すため、警備員の増員や金属探知機・監視カメラの増設などを想定。都は昨年の第11回大会から1億円だった補助金を2億円に倍増したが、収益悪化に歯止めがかかっていない。
 東京マラソンの参加費は、07年の第1回大会以来、1万円(税抜き)に据え置かれてきた。値上げが実現すれば1万5000円(同)になるが、財団によると、さいたま国際マラソンなど参加費が1万円を上回る国内大会も多く、海外では段階的に値上げしている例もある。 
 財団は「警備・安全対策費はランナーの安全・安心に直接必要な経費だ」として、値上げに理解を求めており、来月19日までメールで意見募集を受け付ける。アドレスはmessage@tokyo42195.org(2018/09/22-17:34)