愛知県警 不正軽油製造容疑などで4人逮捕
地方税法違反容疑で 石油製品販売会社の実質経営者ら

 灯油を混ぜた不正軽油を製造したなどとして、愛知県警は25日、名古屋市中村区の石油製品販売会社「レックス」の実質経営者、清水睦夫容疑者(74)=名古市守山区川宮町=ら4人を地方税法違反の疑いで逮捕した。

 ほかに逮捕されたのは、同社役員、岡野薫(55)=同市中村区岩塚本通1=と、同市中区の運送会社「トヨナカ」役員、木下雅之(53)=同市瑞穂区岳見町5=、同社のタンクローリー運転手、相川知子(48)=同市天白区植田山4=の3容疑者。

 逮捕容疑は、清水、岡野両容疑者は2016年6月から約1年間に51回、同県春日井市の石油貯蔵施設で、県知事の承認を受けずにトヨナカに自動車燃料として灯油816キロリットルを販売し、軽油引取税2619万円を脱税したとされる。木下、相川両容疑者は16年6月から約1年間に46回、埼玉県八潮市にある自社の石油貯蔵施設で、レックスから買った灯油に軽油を混ぜて不正軽油920キロリットルを製造したとしている。

 県警は4人の認否を明らかにしていない。昨年5月、県から通報を受け捜査していた。【竹田直人】

毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20180925/k00/00e/040/216000c