0001みつを ★
2018/09/28(金) 21:15:41.65ID:CAP_USER9馬の牧場60%余で被害 サラブレッド産地の北海道胆振地方
2018年9月28日 18時31分地震 被害
全国有数のサラブレッドの産地で、今回の地震の震源地となった北海道胆振地方では、地震によって全体の60%余りの牧場で馬がけがをしたり、放牧地で地割れが起きたりするなどの被害が出ていたことがわかりました。
北海道胆振地方で競走馬のサラブレッドを生産する牧場では、今月6日の地震で断水によって馬に十分な水を与えることができないなどの影響が出ていたことから、牧場が加盟する組合は、被害の実態を把握しようと緊急のアンケート調査を行いました。
それによりますと、調査の対象になった46の牧場すべてから回答が寄せられ、63%にあたる29の牧場が地震による被害を受けたと答えたということです。
具体的には、地震に驚くなどして夜間に放牧していた馬5頭がけがをした牧場があったほか、馬が寝起きするきゅう舎の壁が壊れたり、建物周辺で地盤沈下が起こったりした牧場もあったということです。
さらに、放牧地で地割れや液状化現象が起き、これまでどおり馬を管理することができなくなる被害も相次いだということです。
アンケート調査を行った胆振軽種馬農業協同組合は「まだ施設の復旧のめどが立っていない牧場もあり、被害は深刻です。これから支援の在り方を含め検討を進めたい」と話していて、国などと相談しながら被災した牧場の復旧を後押ししていくことにしています。
「マルゼンスキー」生産の牧場では
北海道安平町にある橋本牧場は、競馬ファンの間で今も語り継がれる名馬「マルゼンスキー」を輩出した中堅牧場ですが、今回の地震で大きな被害を受けました。
東京ドーム20個分余りの広さがある牧場には9つの放牧地があり、このうち7つで地割れが確認されました。
馬が地割れに足を取られケガをすると生死に関わることから、牧場では隙間を埋める作業を行い、安全が確認された場所には柵を新たに設け、その中で管理する60頭の馬を放牧しています。
また、馬が生活する「きゅう舎」では、コンクリートの地面がはがれて空洞ができるなど、危険な状態であることから、一部で馬を入れることができなくなっています。
牧場を管理する橋本善太さんは「こういう状況になっても牧場をきちんと復活させ、もっと走る馬を生産して頑張っていきたい」と話しています。