窃盗疑われ社員自殺・ヤマト運輸側は争う姿勢 山形地裁米沢支部
9/28(金) 20:26配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180928-00010003-sakuranbo-l06

荷物の窃盗を疑われ自殺した男性の遺族が、勤務していたヤマト運輸に損害賠償を求めた裁判の第1回口頭弁論が開かれ、ヤマト運輸側は争う姿勢を示した。

訴えを起こしているのは、宅配業大手のヤマト運輸米沢北センターに所属し、去年自殺した男性ドライバーの妻。

訴えによると、男性は去年10月、荷物のマツタケが2度にわたって紛失した際、上司に窃盗を疑われ追及を受けた。さらに翌11月、米沢市内の貸し会議室で東北支店の幹部から長時間問いただされ、休憩時間に隣接する建物の屋根から飛び降りて死亡した。

原告側は、会社側の詰問と自殺との因果関係を認めるべきと主張し、慰謝料など約6700万円の支払いを求めている。

この裁判の第1回口頭弁論が28日、山形地方裁判所米沢支部で開かれた。原告の遺族側は「男性への厳しい詰問は不法行為にあたる」として、改めて因果関係を認めるよう求めた。

一方、被告のヤマト運輸側は「事情聴取は厳しいものではなかった」「自殺に至ったのは他に要因があったのではないか」として、訴えの棄却を求め、争う姿勢を示した。

(原告である男性の妻の会見)
「(窃盗の)確たる証拠があれば私は本社に出向いて謝罪する。証拠を出してほしいと葬儀の後からずっと申し上げていたが、会社は『ずっと調査中調査中』。主人の遺志は私が引き継いでやっていきたい」

次回の口頭弁論は11月20日に行われる。