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豚コレラ 先月上旬にウイルス侵入の可能性 農水省調査
2018年9月29日 3時57分

岐阜市の養豚場で発生が確認された豚コレラについて農林水産省の調査チームは、遅くとも先月上旬にはウイルスが侵入していた可能性があることを明らかにし、感染経路の特定に向け、さらに調べることにしています。

岐阜市の養豚場で今月9日、国内では平成4年以来となる豚コレラの発生が確認され、その後の調査で先月下旬には感染が始まっていたとされています。

感染経路を調べている農林水産省の調査チームは会合を開き、これまでの結果が報告されました。

この中で、先月、この養豚場の豚から採取して保管されていた血液に含まれるウイルスや抗体を分析した結果や、養豚場の関係者の証言などから、遅くとも8月上旬にはウイルスが侵入していたと考えられるとして、感染が始まった時期がさらにさかのぼる可能性があることを明らかにしました。

感染経路については、イノシシなど感染した野生動物との接触やウイルスが人に付いて持ち込んでしまった可能性などが考えられるものの、特定できていないということです。

調査チームの津田知幸チーム長は「聞き取り調査をさらに行って、ウイルスが侵入した時期を特定し、侵入経路を解明できるよう調査を継続していきたい」と話しています。