国際的に重要な湿地の保全を定めたラムサール条約に、宮城県の志津川湾と東京の葛西海浜公園の2か所が新たに登録される見通しになりました。

ラムサール条約は、水鳥などの生息地として国際的に重要な湿地を保全することを定めた条約です。
登録されると、国は自然環境を保全するための計画を作ることが求められ、漁業や観光資源として利用することも期待されています。
日本ではこれまでに50か所が登録されていますが、環境省は2日開かれた会合で、新たに宮城県南三陸町の志津川湾と東京・江戸川区の葛西海浜公園の2か所を登録候補地に指定したことを報告しました。
志津川湾は、多くの種類の藻が生育しているうえ、絶滅危惧種のコクガンが飛来することが、また葛西海浜公園は、渡り鳥が飛来する時期にスズガモなどが2万羽以上生息することが評価されたということです。
環境省は2か所の登録候補地について、近く条約の事務局に通知することにしていて、今月末にドバイで開かれるラムサール条約の締約国会議までに正式に登録が決まる見通しです。



NHK 10月02日 18時02分
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20181002/0019428.html