第二東京弁護士会に所属する32歳の弁護士が、無免許運転で死亡事故を起こした男にうその供述をさせ、車を貸した所有者に捜査が及ばないよう働きかけたとして、横浜地検特別刑事部は犯人隠避教唆の疑いでこの弁護士の逮捕状を取りました。今後、取り調べを進め、容疑が固まり次第、逮捕する方針です。

逮捕状が出されているのは、第二東京弁護士会に所属する江口大和弁護士(32)です。

捜査関係者によりますと、江口弁護士は横浜市で起きた無免許運転の死亡事故をめぐり、車を貸した所有者に捜査が及ばないようにするため、運転していた男にうその供述をさせた疑いが持たれています。

おととし5月、横浜市泉区で無免許の男が借りた車を運転中、電柱に衝突するなどの事故を起こし、同乗していた男性1人が死亡しました。

男は「勝手に車を持ち出した」などと供述していましたが、その後の調べで、江口弁護士の指示でうそをついた疑いがあることがわかったということです。

その結果、所有者も無免許と知りながら車を貸したとして道路交通法違反の罪で起訴されています。

横浜地検特別刑事部は、江口弁護士が口裏合わせを主導したと見て、犯人隠避教唆の疑いで逮捕状を取りました。
今後、取り調べを進め、容疑が固まり次第、逮捕する方針です。

江口弁護士は刑事事件や交通事故に詳しいとして民放のテレビ番組に出演するなどしています。

NHK NEWS WEB
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181015/k10011672601000.html