2018.10.15 20:39
 厚生労働省は15日、労働政策審議会の分科会を開き、来年4月施行の働き方改革関連法に盛り込まれた高収入の一部専門職を労働時間の規制から外す「高度プロフェッショナル制度(高プロ)」の本格的な議論をスタートさせた。同省はたたき台として、年収要件を1075万円としたほか、使用者が業務に従事する時間を指示した場合は対象から除外することなど、制度の詳細を定める省令の素案を示した。

次回以降の会合で、省令に列挙する具体的な対象業種などを議論する。素案では、使用者が仕事の期限を極端に短く設定した場合も、実質的に業務時間の指示に当たるとして除外するとした。6月に成立した関連法では、高プロの要件を(1)高度の専門的知識があり従事した時間と成果との関連性が高くない(2)年間平均給与額の3倍を相当程度上回る−などと規定している。

https://www.sankei.com/smp/life/news/181015/lif1810150043-s1.html