インドとパキスタンが領有権を争っているカシミール地方で、インド軍と武装グループの間で激しい銃撃戦が相次ぎ、双方合わせて8人が死亡したほか、爆発物が爆発して集まっていた市民7人も犠牲になりました。

インド北部のジャム・カシミール州で、21日、インドからの分離を求める過激派組織の武装グループが住宅に潜んでいるという情報があり、軍が掃討作戦に乗り出しました。

軍が住宅を特定して包囲したところ、激しい銃撃戦となり、武装グループの3人が死亡、兵士2人がけがをしました。

軍が武装グループを制圧したあと、現場には掃討作戦に反対する多くの市民が集まり、住宅に立ち入ったところ、残されていた爆発物が爆発し、7人が死亡、およそ40人がけがをしました。

一方、インド側とパキスタン側を分断しているカシミール地方の実効支配線近くでも、インド軍と越境してきた武装グループとの間で銃撃戦が起き、兵士3人と武装グループのメンバー2人が死亡しました。

インドとパキスタンが領有権を争うカシミール地方では、おととし、パキスタンの過激派組織がインド軍の施設を襲撃したのに対し、インド軍が報復としてパキスタン側の過激派組織の拠点を攻撃して双方の軍の衝突にも発展し、緊張状態が続いています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181022/k10011680841000.html