2018年10月22日 23時05分
 農林水産省は22日、新千歳空港に持ち込まれた豚肉ソーセージから、家畜伝染病であるアフリカ豚とんコレラ(ASF)の陽性反応が出たと発表した。今後、感染力のあるウイルスが存在するか確認するが、加熱処理されているとみられ、ウイルスは死滅している可能性が高いという。

 発表によると、国内でASFの陽性反応が確認されたのは初めて。ソーセージは1日、北京から来た客が約1・5キロ・グラムを持ち込んだ。中国からの豚肉の持ち込みは、家畜伝染病予防法で禁止されており、動物検疫所で遺伝子検査を行ったところ、陽性反応が出た。製品表示がなく、産地は特定できていない。

 ASFは、強い感染力と高い致死率が特徴。人には感染せず、感染した肉を食べても問題はない。今年、中国で感染が拡大している。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20181022-OYT1T50105.html