昨年11月、佐賀市富士町のスキー場の駐車場で開かれたドリフト走行会中、車が観客に突っ込んで4人が負傷した事故で、佐賀北署は29日、走行会を主催した同市嘉瀬町の自動車販売整備会社の30代男性社長と、会場を提供した「天山リゾート」経営者ら同社関係者の男性2人の計3人を業務上過失傷害の疑いで、車を運転していた20代男性を自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで、佐賀地検に書類送検した。

 男性社長ら3人の書類送検容疑は昨年11月12日、同スキー場駐車場で開いたドリフト走行会で、コースと観客の間をコンクリート製の花壇のみで仕切って間近で走行を見せるなど、必要な安全対策を講じずに事故を発生させた疑い。署は、コースと観客を完全に分離するなど適正な安全対策を行っていれば事故は防げたとみて、主催者だけではなくスキー場側にも注意義務違反があったと判断した。

 事故では観客の40代男性が意識不明になるなど4人がけがをした。

2018年10月29日 15時0分
西日本新聞
http://news.livedoor.com/article/detail/15515260/