日本製鋼所は5日、2019年3月期の連結純利益が前期比87%増の200億円になりそうだと発表した。従来予想を20億円上回る。自然災害の影響が出る半面、費用削減の進展や円安による為替差益の発生が寄与する。

営業利益は17%増の240億円と、従来予想から10億円上方修正した。産業機械事業や素形材・エネルギー事業における固定費削減の効果が出る。

一方、売上高は7%増の2270億円と従来予想から30億円下方修正した。台風など自然災害の影響でサプライチェーンなどにトラブルが生じ、産業機械事業の売上高が従来計画に届かない。記者会見した東泉豊副社長は「米中の貿易摩擦の影響はまだ読めない」と語った。

併せて発表した18年4〜9月期の連結決算は、売上高が前年同期比5%増の1096億円、純利益が57%増の119億円だった。

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