ドイツで極右寄りの言動が問題視されていた国内情報機関、連邦憲法擁護庁のマーセン長官について、ゼーホーファー内相は五日、更迭したと発表した。
マーセン氏が自身の処遇に関して連立与党の社会民主党(SPD)を批判していたことが新たに発覚したため。

DPA通信などによると、マーセン氏は十月中旬の欧州治安当局者の会合で、自分はSPDの「過激な左派勢力」による魔女狩りの犠牲者と発言。
「私はドイツで単純な左派の難民政策を批判する者と見なされている」などと述べた。

メルケル政権は九月にマーセン氏の解任を決めたものの、給与が増える内務次官への昇格が世論の反発を招き「特別顧問」とする人事に修正。
後任が決まるまで長官職にとどめていた。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201811/CK2018110602000257.html