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ハマス イスラエル軍へ報復 ロケット弾攻撃 緊張高まる
2018年11月13日 4時48分

パレスチナのガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスは12日、前の日にイスラエル軍から攻撃を受けたことへの報復として200発以上のロケット弾を発射しました。イスラエル軍も空爆を行い双方合わせて20人以上の死傷者が出て緊張が高まっています。

パレスチナ暫定自治区のガザ地区では11日、イスラエル軍の特殊部隊が侵入して現地を実効支配するハマスと銃撃戦になりハマスの軍事部門の幹部ら合わせて8人が死亡しました。

これに対してハマスは12日夕方からイスラエル領内に向けてロケット弾などの攻撃で報復し、これまでに200発以上を発射しました。ロケット弾などの多くはイスラエル軍のミサイル防衛システムで撃ち落とされましたがガザ地区の周辺地域では停車していた軍用バスに着弾して激しく炎上し、そばにいた兵士ひとりが大けがをしたほか、民家などにも命中し、住民9人がけがをしました。

一方、イスラエル軍もガザ地区にあるハマスなどの軍事拠点合わせて70か所に対して戦闘機などで空爆を行い、武装勢力の戦闘員3人が死亡したほか巻き添えになった住民9人がけがをしました。

NHKガザ事務所からは1キロ離れたところにあるハマスのテレビ局が入ったビルが激しい空爆を受ける様子が確認されました。武力衝突は収束するめどが立っておらず死傷者がさらに増加することが懸念されています。