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2018年11月16日 / 03:20 / 17時間前更新
アングル:原油が記録的供給過剰に、生産増とアジア景気減速で
[シンガポール 14日 ロイター] - アジア主要国の景気見通しに陰りが出たタイミングで、過去最大級の石油供給が同地域に押し寄せているとの見方から、国際原油価格は10月初め以来25%も下落した。

海運データによると、11月には過去最高の日量2200万バレル超がアジアの主要市場に届いた。これは2017年1月に比べて約15%多く、今年初めからは約5%増えている。

供給分の大半は今月の米国による対イラン制裁再開の前に発注されたものだ。

ただ、米国が予想外に大幅な制裁免除を認め、アジアの主要な石油消費国がイランから原油購入を継続できているため、警戒されたような供給の急減は起こらなかった。

それどころか、世界3大生産国である米国、ロシア、サウジアラビア産を中心に世界の石油供給は急増した。

供給の急増分は今のところ、健全に消費されている。アジアの主要新興国である中国とインドだけでなく、先進国の日本と韓国の需要も堅調だ。

しかしここにきて供給過剰の恐れが生じ、原油価格が急落した。アナリストは、アジア主要国全体で景気減速の兆しが出ているため、状況はさらに悪化しかねないと警告する。

中国では、米中貿易摩擦の影響で消費が落ち込み、2018年は初めて自動車販売が下落する可能性がある。
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