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睡眠導入剤混入事件 被告の准看護師「まさか死ぬとは」
2018年11月16日 19時05分

千葉県印西市の老人ホームで去年、睡眠導入剤を混ぜた飲み物を同僚に飲ませて交通事故で死亡させたなどとして、殺人などの罪に問われている准看護師の裁判員裁判で被告人質問が行われ、被告は「まさか死ぬとは思っていませんでした」などと述べ、改めて殺意はなかったと主張しました。

千葉県印西市の老人ホームに勤務していた准看護師の波田野愛子被告(72)は去年2月、同僚の介護職員だった、山岡惠子さん(当時60)に睡眠導入剤を混ぜた飲み物を飲ませ、帰宅途中に交通事故を起こさせて死亡させたほか、去年5月と6月にも、同じ手口で別の同僚らにけがをさせたとして、殺人や殺人未遂などの罪に問われています。

検察は、被告が急性薬物中毒で交通事故を起こせば死亡する危険もあることを認識していたと主張していて、裁判では被告に殺意があったかどうかが争点になっています。

千葉地方裁判所で16日に開かれた裁判員裁判で、被告人質問が行われ、同僚に睡眠導入剤を飲ませた理由について弁護士が尋ねると、波田野被告は「嫌がらせをしようと思っただけです。事故を起こす前はふらつきもなく歩いていたので、まさか死ぬとは思っていませんでした」と述べ、改めて殺意はなかったと主張しました。