2018年11月18日 17時07分

神奈川県横須賀市の在日アメリカ海軍の基地に配備されている原子力空母で事故が起きたという想定で、市民グループが独自の避難訓練を行いました。

この訓練は、福島第一原発の事故のあと、在日アメリカ海軍の原子力空母を抱える横須賀市でも、事故が起きた際の避難の範囲を広げるべきだと訴える市民グループが4年前から行っています。

まず、市民グループの呉東正彦弁護士が講演し、「原子力空母で事故が起きた場合に備えて、国の原子力防災の指針を参考に、遠くに避難する訓練をすべきだ」と訴えました。

このあと、80人余りの参加者はヨウ素剤の使い方を確認し、かっぱや帽子、それにマスクで体を覆って、基地から5キロ離れた場所までプラカードを持ちながら歩いて避難する訓練を行いました。

訓練に参加した、基地から3キロ以内に住む男性は「ひとたび事故があれば、放射性物質はすぐに広がるので、屋内に待避する訓練だけでは不安です。市は防災計画や訓練を強化してほしいです」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181118/k10011715221000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_007
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