大分県別府市に20日、新品のランドセル6個が匿名の宅配便で届いた。添えられたメッセージには「Dream Creator」とあり、過去2度、同市にランドセルが贈られた時と同じペンネームだった。同市子育て支援課は「子どもたちへ、いいクリスマスプレゼントになります」と喜んでいる。

 同課によると、届いたのは同日午前11時ごろ。二つの段ボール箱に3個ずつ入っていた。色は薄紫、深い緑、紺の3色が各2個。メッセージには「私たち大人がいじめを完全に撲滅させ、幸せあふれる豊かな社会、世界を創造していく」「たくさんの人を幸せにする人になってね」などと書かれていた。

 同市には、2012年11月に3個、14年12月に5個の計8個のランドセルが届き、いずれも匿名で「Dream Creator」と名乗っていた。翌年の春に小学校に入学する児童養護施設の児童に贈っており、今回も同様に寄贈することになるという。

 10年末、群馬県の児童相談所に、プロレス漫画「タイガーマスク」の主人公「伊達直人」の署名とともにランドセル10個が贈られたのを皮切りに、全国でランドセルや寄付が相次いだ。同課の阿南剛課長は「『タイガーマスク』の善意が続いているようです。本当にありがたい」と感謝していた。

西日本新聞社
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