山盛りごはん食べる「萬歳楽」

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/matsue/20181203/4030001783.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

山盛りのごはんを食べて今年の収穫を祝い、来年の豊作を祈る伝統の祭り、
萬歳楽が2日に吉賀町で行われました。

島根県の無形民俗文化財に指定されている萬歳楽は、吉賀町柿木村の下須地区に
500年以上前の室町時代から続いている行事で、会場の下須自治会館には
地区の代表など22人の客が招かれました。

神事に続いて、高さおよそ20ンチに盛られた「ごはん」をのせた「膳」が運び込まれると、
「飯食い」と呼ばれる祭事が始まりました。
高く盛られたごはんは収穫に感謝して残さず食べるのが習わしで、招かれた客たちは懸命に箸を進めます。
そして、食べ終えた客が空になったわんを高く掲げたり畳の上に置いたりして挑発すると、
おかわりを盛りつけようとする接待役の女性たちとの間で「椀かくし」と呼ばれる攻防が始まります。

客たちはわんをすばやく動かしたり隣の客に手渡したりして抵抗するものの、
接待役の女性は2〜3人で取り囲んだり覆いかぶさったりして強引に奪い取ってごはんを盛りつけ、
会場はにぎやかな笑いに包まれていました。

萬歳楽は去年までは祭りを主宰する当屋の自宅を会場にして行われていましたが、
高齢化が進むなか、当屋にかかる負担を減らそうと、今年は初めて地区の集会所で行われました。
当屋を務めた田村博敏さん(70)は
「何百年も続いている行事なので、とにかく続けていただきたい」
と話していました。

12/03 19:49