岐阜県高山市は3日、市内で身寄りがなく亡くなった人が残し、市福祉課が保管していた「遺留金」668万2000円を紛失したと発表した。市は高山署に捜査を依頼した。

 発表によると、遺留金は同課の担当職員が11月19日に同署から他の遺留品と一緒に受け取り、同課内で保管していたが、同月30日に、別の職員が同署の資料と突き合わせたところ、保管していた金額と一致しなかったことから、紛失が発覚したという。

 遺留金は金庫に保管し、書類を作成するなどの手続きが定められているが、担当職員はこれを怠っていたという。

 担当職員は市の聞き取りに明確な回答をしていないといい、西倉良介副市長は3日記者会見し、「誠に申し訳ありません。問題点を整理し、再発防止に取り組みます」と謝罪した。



YOMIURIONLINE 2018年12月04日 20時26分
https://www.yomiuri.co.jp/national/20181203-OYT1T50099.html