※夜の政治スレ
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 大阪府の松井知事は大阪都構想の是非を問う2度目の住民投票について、来年夏の参議院選挙と同じ日に実施を目指す方針を明らかにしました。万博誘致の成功を追い風としたい考えですが、カギを握る公明党の協力は得られるのでしょうか。

 4日、11か月ぶりに開かれた大阪維新の会の「都構想タウンミーティング」。吉村市長が強調したのはやっぱり、あの話でした。

 「今回の万博誘致ができたのは、皆さんが万博もう1回大阪でやろうよと言ってくれたのが一番大きな理由です。でも忘れてはいけないのは、そこの土俵に立つことができたのは、大阪市と府、僕と松井知事が一体となって大阪万博をやろうよと言って初めて、土俵に立つことができて、世界と戦うこともできたんです」(大阪市 吉村洋文市長)

 万博誘致の成功を都構想実現への追い風としたい維新の会。松井知事は5日、2度目の住民投票の実施時期について、来年7月とされる参議院選挙と同じ日に行う方針を明らかにしました。

 「いちばん合理的じゃないですか。お金はかからないし。投票率を上げることは、各政党・政治家にとって願ったり叶ったりじゃないんですか」(大阪府 松井一郎知事)

 これまでは来年4月の統一地方選に合わせて実施することを目指してきましたが、少し後ろにずらした形です。ただ、この案に「絶対反対だ」と以前から明言しているのが公明党です。

 「我々としてはあり得ないですね。国政選挙と都構想が同じ選挙の争点とは思っていない」(公明党 八重樫善幸大阪府議)

 維新は大阪府議会でも市議会でも過半数に達しておらず、住民投票の実施には公明党の協力が不可欠です。なのになぜ公明党が飲めない案をわざわざ出してきたのか。

 「法定協の議論が煮詰まっていない中で、住民投票の日だけを先に決めることはあり得ないと最初から言っている。(Q.公明党に揺さぶりをかけてるんじゃないかと…)それだけだと思いますけど」(公明党 八重樫善幸大阪府議)

 住民投票を行う前にはまず都構想の中身を詰める必要があり、ここでも公明党の協力が欠かせませんが議論に応じてもらえていません。そこで、あえて公明党が飲めない案をぶつけることで、議論の場に引きずり出したい思惑があるのでは…とみられているのです。

 「(公明党に)騙されるなら、いままでのことを全部皆さんにお知らせする。いま公明党さんがボール持ってます、向こうに聞いてください」(大阪府 松井一郎知事)

 「オールジャパン」の万博誘致もひと段落。再び大阪で「政治の季節」が始まりました。

毎日放送 2018/12/05 19:15
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