愛知県岩倉市にある飲食店「名古屋コーチン料理 千成」で作られていたのは、焼き鳥。このお店の焼き鳥は、愛知が誇る高級地鶏・名古屋コーチンが使われています。

「私はコーチンが好き。脂っぽいけどサッパリ。それからコシがあったり、しつこくない」
「確かに味は濃い感じ」
「脂がちゃんとのっているし、甘い味もするし、味がしっかりしている」(客)

 味わいの深さが魅力だという、名古屋コーチン。最近、この地鶏の王様と呼ばれる、この名古屋コーチンに、ある変化が起きているといいます。

改良の末誕生 “新”名古屋コーチン
 取材班は愛知県安城市にある、名古屋コーチンをふ化させるための親鳥を飼育・管理している種鶏場(しゅけいじょう)「愛知県 畜産総合センター種鶏場」に向かいました。

 そこにいたのは、取材の前日に卵からかえったばかりの、ひな鳥。このひな鳥の品種は全て、愛知県が新たに開発した、“新”名古屋コーチンです。

 11月12日に(ひな鳥の)最初の出荷が行われ、現在も順調に各農家に出荷されているといいます。

 新たに開発された名古屋コーチンと、従来の名古屋コーチンとの違いについて、開発の担当者に話を伺いました。

「今までの名古屋コーチンに比べて、体重が大きくなっており、またストレスや環境の変化にも強いニワトリとなっています。今までにある系統に外部から異血を導入することで、名古屋コーチンの基礎的な能力をアップさせました」(愛知県農業総合試験場 沼田正純 主任)

 実は、これまでにも品種改良が重ねられている、名古屋コーチン。今回新たに開発された名古屋コーチンの、1番の特徴についても伺いました。

「1羽あたりの肉の量が増えています。流通する鶏肉の量が増えますので、それに伴って値段も安くなってくれるといいなと期待しているが、エサの値段も高くなってきているので、そちらは今後に期待している」(愛知県農業総合試験場 沼田正純 主任)

 より優秀な名古屋コーチンを開発するため交配を重ね、13年の歳月の末誕生した、新名古屋コーチン。今回の改良に、期待する声もあがっています。

「今の状態ですごく抜群なトリなので、これ以上おいしくなるという期待感はある。安くなればうれしいですけど、値段が10倍近い仕入れなので、値段に合う今以上のものがあれば最高ですね」(名古屋コーチン料理 千成 水野篤さん)

 来年の春には市場に流通する見込みだという、新たな名古屋コーチン。将来、おいしく、またお値打ちに食べることができるのでしょうか。

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