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2018年12月13日 6時04分英 EU離脱

イギリスの与党・保守党は、EU=ヨーロッパ連合からの離脱方針をめぐって批判が高まっているメイ首相を党首として信任するかどうか、下院議員による投票を行った結果、メイ首相は信任されました。メイ首相は、退任する事態は避けられましたが国内が大きく割れる中で、引き続き難しいかじ取りを迫られることになります。

イギリスでは、メイ首相がEUと合意した離脱協定案の内容やその後の議会運営について不満が噴出し、与党・保守党の下院議員は日本時間の午前3時から党首としての信任を問う投票を行いました。

投票は無記名で、非公開で行われ、開票の結果、317人の議員のうち、メイ首相を信任する議員が200人、信任しない議員が117人で、メイ首相は過半数の票を得て信任されました。

メイ首相は、13日からベルギーのブリュッセルで始まるEU首脳会議に出席し、各国の首脳にさらなる譲歩をせまったうえで、協定案を議会に諮る方針です。

ただ、これまでEU側は現在の協定案が唯一の合意だとして、修正に応じる考えはないとしています。

EUからの離脱を来年3月に控え、少数与党を率いるメイ首相が議会で、離脱協定案の承認を得る道筋は見えておらず、厳しい局面が続きます。