福島県伊達市は福島第一原発事故後に収集した住民の被曝線量データ約2万7000人分を、住民に無断で県立医大の研究者に提供していた。

 市によると、市は2011年8月から、希望者に線量計「ガラスバッジ」を配布。
12年7月〜13年6月には全住民に配り、3か月ごとに回収してデータを集計した。
その際、市は研究者への情報提供の可否について、各住民に「同意書」の提出を求めていた。

 しかし、市は12年7〜9月の計測データについて、「同意しない」と回答した97人と、
同意書を提出しなかった2万7233人を含む全参加者5万8000人のデータを同大の研究者に提供していた。
住民の名前や住所などの個人情報も含まれていた可能性があるという。

 市は別の時期の計測データについても、住民の同意があったか調べている。

YOMIURI ONLINE 2018年12月16日 17時22分
https://www.yomiuri.co.jp/national/20181215-OYT1T50025.html