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高校生の雪山の登山を全面禁止 栃木県教委 去年の事故受け
2018年12月18日 17時31分教育

去年3月、栃木県那須町で登山訓練中の高校生など8人が雪崩に巻き込まれ死亡した事故を受けて、栃木県教育委員会は雪が積もっている山への高校生の登山を全面的に禁止する安全対策のガイドラインをまとめました。

このガイドラインは、去年3月の雪崩事故を受けて栃木県教育委員会が登山の専門家との協議を踏まえてまとめたもので、18日に開かれた教育委員会の定例会で報告されました。

高校生の冬山登山をめぐって、スポーツ庁は原則禁止とする一方、都道府県が設置した専門家などで作る組織が登山計画を承認した場合などは例外的に認めています。

これに対し、ガイドラインでは山に雪が積もっている状況では歩行訓練を含めて高校生の登山を全面的に禁止することを定めています。

そのうえで、雪がない時期の登山の安全対策として、1つのパーティーに指導経験が5年以上ある引率者を最低2人つけることや、難易度の高い山に登る場合は、専門的な知識や技術を持つアドバイザーを同行させることなどが盛り込まれています。

栃木県教育委員会学校安全課は「ガイドラインに基づいた登山の適正な計画作成を行い、安全を徹底させたい」と話しています。