アメリカの中央銀行に当たるFRB=連邦準備制度理事会が、18日からの会合で、追加の利上げを決める見通しになっていることについて、トランプ大統領は、ツイッターに「市場をさらに不安定にさせるな」と投稿し、利上げを見送るようFRBをけん制しました。

FRBは、18日から2日間の日程で開く金融政策を決める会合で、これまでの3か月ごとの利上げのペースを維持し、追加の利上げを決めるという見方が市場関係者の間で大勢となっています。

これについて、トランプ大統領は18日、ツイッターに「市場をさらに不安定にさせるな。意味のない数字で判断するな」と投稿し、このところの株価の下落を念頭に利上げを見送るようFRBをけん制しました。

トランプ大統領は、利上げによる金利の上昇で、景気に悪影響を与えるとして、FRBの金融政策を繰り返し批判していて、いらだちを強めていることがうかがえます。

アメリカ経済は、現状では、失業率が1969年以来の水準まで低下するなど、拡大が続いていますが、来年は、中国との貿易摩擦や株価の下落などで、減速するという見方が広がっています。

このため、今回の金融政策を決める会合では、FRBが想定する、来年の利上げの回数を減らすかどうかに注目が集まっています。

NHKニュース 2018年12月19日 5時39分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181219/k10011752121000.html