新座市立第六中学校(小関直校長、生徒数577人)は来年1月から、女子生徒用の制服に「パンツスタイル」を導入する。同校に進学予定の小学生の保護者らに実施したアンケート調査で賛成が反対を大幅に上回ったこともあり、スカートとパンツスタイルを選択できるようにした。

 同校によると、県内で女子生徒の制服にパンツスタイルを導入している公立中学校は珍しいという。

 昨年11月に公正取引委員会が発表した「公立中学校における制服の取引実態に関する調査報告書」を受け、同校は今年7月、教諭や保護者らで構成する「学校指定品検討委員会」(委員長・小関校長)を設置。

 学区内の小学校3校の5、6年生児童の保護者らを対象に、パンツスタイルの導入に関するアンケート調査を実施した。

 その結果、保護者350人中、賛成は195人で、反対29人、どちらでもない126人。このうち、女子生徒の保護者201人に「導入した場合、子どもはどちらをはきたいと言っているか」を聞いたところ、スカート107人、分からない64人で、30人がパンツスタイルを希望していた。

 こうしたアンケート結果とジェンダーに関する社会情勢を考慮し、同委員会はパンツスタイルの導入に踏み切った。試作品を中学校の女子生徒が試着したところ、「スカートと違って足さばきを気にせずに動けるのがいい」と評判は上々だったという。

 同校はパンツスタイルの制服を1着1万2千円〜1万4千円で販売する予定。

 同校は「社会のジェンダー世論にも対応したい」としている。

http://www.saitama-np.co.jp/news/2018/12/21/09_.html
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