平成最後の年末年始は最大9連休で、沖縄観光もかき入れ時だ。
ただ、日並びの良さが裏目に出そうだ。

航空各社が21日発表した、年末年始(28日〜来年1月6日)の沖縄関係路線の予約状況は前年比1・6%減の46万3317人となり、3年ぶりに前年を下回った。
各社とも日並びの良さが海外旅行需要を押し上げ、沖縄への送客が減少したと分析。
ただ、来年春の大型連休も日並びが良く、同様の傾向となる可能性があり、早期の対策が必要だと懸念の声もある。

日本航空(JAL)グループ全体の沖縄関係路線の予約数は前年同期比1・2%減の20万6136人だった。
機材更新や臨時便の運航で提供座席数を増やし、前年並みの予約数を維持したものの、需要が伸び悩み予約率は79・8%だった。

一方、海外路線は好調で8・6%増の29万4023人で、予約率は90%となっている。
中でも、ハワイ方面は成田―コナ線の就航もあり予約数は15・7%増の3万4620人(予約率91・7%)、グアム線は88・5%増の8368人(同93・4%)と大幅に伸びた。

全日本空輸(ANA)は、予約数が2%減の25万7181人。
予約率は0・4ポイント低い84・9%。
石垣路線の予約数は1・9%減、宮古路線は0・7%減となっている。

ANAは日並びの良さを考慮し、今月22〜24日と来年1月12〜14日の3連休の運賃設定を調整し予約数を分散。
トータルでは前年を越える予約数となっている。
一方でハワイ路線の予約数は11・9%増の1万3980人で予約率は95・1%に達している。

航空各社は、1月4日に休みを取れば最大9連休となる日並びの良さから、国内の旅行需要は旺盛なものの、旅行者は近場の沖縄旅行より海外旅行を好む傾向にあり、ハワイやグアムなど海外リゾート地を旅先として選んでいるのではないかと見ている。
JTAの担当者は「来年春の大型連休は最大10連休となるため、年明けから早めの誘客プロモーションを展開し、沖縄への送客を強化する必要がある」と懸念した。

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/363191