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朝日新聞政治部の野上祐記者=2016年8月

朝日新聞政治部の記者で、膵臓(すいぞう)がんを患いながら、朝日新聞出版のニュースサイト「AERA dot.」にコラム「書かずに死ねるか」を連載していた野上祐さんが28日、死去した。46歳だった。

野上さんは1996年に朝日新聞に入社し、仙台支局、沼津支局、名古屋社会部を経て政治部に。福島総局で次長(デスク)として勤務していた2016年1月にがんの疑いを指摘され、翌月手術した。

17年9月からは毎週土曜に連載を開始。政治や報道のあり方、福島の復興、がん患者としての体験などをつづった。最終回になった29日のテーマは「悩みへの対処法」(https://dot.asahi.com/dot/2018122700157.html別ウインドウで開きます)。会いたい人に会えないときや決断に迷ったときの対応について、過去の自身のコラムに触れながら、「変えられないことは受け入れる」と書いた。

連載をまとめた書籍「書かずに死ねるか 難治がんの記者がそれでも伝えたいこと」が朝日新聞出版から19年2月20日に出版される。葬儀は近親者で執り行う。

2018年12月29日18時14分
https://www.asahi.com/articles/ASLDY51N4LDYUTFK007.html