アメリカ国務省は1月3日、中国への渡航危険情報を更新した。

これは、アメリカ国民が中国から出国しようとした際に、出国禁止措置が行われていることが相次いで判明したことによるもの。アメリカ国務省による渡航注意喚起レベルは4段階で、中国はレベル2の「注意強化」に指定している。レベル3は「渡航を再検討」、レベル4は「渡航禁止」にあたる。

中国政府の捜査への参加を強制するため、何年もの間出国を禁止しているケースがあるとしており、ほとんどの場合、中国から出国しようとした場合に自身が出国禁止となっていることに気づき、禁止期間がどれくらい長いか突き止める方法はないとしている。安全保障に関する理由で、長期に渡る尋問や拘禁の対象となる可能性があるという。

また、中国とアメリカの両国籍を持つ人に対しては、中国が二重国籍を認めていないことから、追加の精査や嫌がらせを受ける可能性があり、アメリカ大使館による支援も妨げられる危険性があるとした。アメリカ国務省は二重国籍者には、中国の有効なビザを持つアメリカのパスポートで入国することや、逮捕や拘禁された場合にはアメリカ大使館や最寄りの領事館に通知するよう依頼することなどを求めている。

2019年1月4日 8:19
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米、中国への渡航者に注意喚起 「恣意的取り締まりに警戒」

[ワシントン 3日 ロイター] - 米国務省は3日、中国への渡航者に安全情報を提供し、同国内での恣意的な取り締まりへの警戒を強めるよう呼びかけた。渡航に伴う危険度の区分は「普段以上の注意」が必要なレベル2。

中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]の副会長が前月、カナダ当局によって逮捕されて以降、中国では安全保障を脅かしたとして複数のカナダ人が拘束されている。

2019年1月4日03時31分
朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/international/reuters/CRWKCN1OX1LC.html

China Travel Advisory
https://travel.state.gov/content/travel/en/traveladvisories/traveladvisories/china-travel-advisory.html