皇室写真集の送りつけ商法、島根県内で相次ぐ
2019年01月06日 10時45分
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190105-OYT1T50068.html?from=ytop_ylist

 天皇陛下退位に便乗し、皇室の写真集を自宅に送りつける商法が島根県内で相次ぎ、県消費者センターは「電話勧誘はきっぱり断る」「商品の受け取りは拒否する」など、注意を呼びかけている。

 センターによると、県東部で昨年10月、独り暮らしの90歳代女性宅に、知らない業者から代金引換で宅配便が届き、開けてみると皇室の写真集だった。代金3万8000円は支払い済みで、送り状や契約書が見つからないことから、解約交渉は難航している。
 県東部の80歳代の独居男性の場合は、家族が訪ねると床の間に荷物が積んであり、開けると皇室アルバムだった。セットで6万4000円だった。電話勧誘の際は「いらない」と言っており、法令に定められた契約書面が交付されていないため、クーリングオフで商品を送り返した。
 県内では昨年11月末までに同様の相談が9件寄せられ、そのうち5件は10月以降だった。センターでは、今後便乗商法が増えるとみており、「断るのはもちろん、家族のものでも注文したか分からない荷物は受け取らないとルールを決めるのも有効」と被害防止策をあげている。
 相談は消費者ホットライン(ソース元で)へ。局番は不要で、近くの消費生活センターなどにつながる。