私的な投資の損失を日産自動車(7201.T)に付け替えたとして会社法違反(特別背任)の疑いで逮捕・勾留されていた同社前会長のカルロス・ゴーン容疑者(64)の弁護団が8日、勾留理由開示手続き後に記者会見を開き、弁護団の大鶴基成弁護士は「為替スワップ契約の損失は、日産に付け替えられていないと主張した」と明らかにした。

大鶴弁護士は、為替スワップ契約の主体をゴーン氏から日産へ変更した後も、差損は同氏が負担することで、銀行を含む3者で合意済みと説明した。

大鶴弁護士は日本語と英語の証拠が混在していることもあり、第1回公判まで半年かかるかもしれないとした上で、「一般論として特別背任を否認しており、第1回公判まで保釈が認められないことを懸念している」と述べた。

ソース/ロイター
https://jp.reuters.com/article/nissan-otsuru-idJPKCN1P20MZ