海賊版サイト接続遮断、今国会の法案提出断念 IT相
2019年1月15日16時17分
https://www.asahi.com/articles/ASM1H4DNKM1HUCVL01H.html?iref=comtop_latestnews_03

 漫画などの海賊版サイト対策として目指してきたサイトブロッキング(接続遮断)の法制化について、政府は今月始まる通常国会に法案を提出することを断念した。知的財産戦略を担当する平井卓也IT担当相が15日、閣議後の会見で「この国会ではその法律は出さない」と述べた。強制的に特定のサイトを見られないようにする接続遮断は、憲法が保障する「通信の秘密」を侵害するおそれがあるとして反対が根強く、政府は当初の方針を押し切れなかった形だ。

 平井大臣は「目的はブロッキングの法制化ではなく、海賊版サイトの被害をなくしていくこと」だと強調。海賊版と知りながらネット上のコンテンツをダウンロードすることや、海賊版サイトのリンクを集めて誘導する「リーチサイト」をいずれも違法とする法改正案については通常国会に提案する方針であることを踏まえ、「すでに合意できている内容だけでも、相当盛りだくさん」だと説明した。
 ただ、昨年6〜10月に開かれ…

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