https://jp.reuters.com/article/nissan-sue-ghosn-idJPKCN1P91UA

2019年1月15日 / 16:14 / 3時間前更新
日産、ゴーン前会長に損害賠償請求する方針=関係筋
Reuters Staff

[東京 15日 ロイター] - 日産自動車(7201.T)は、前会長のカルロス・ゴーン被告に対し、損害賠償を請求する方針だ。関係筋が15日明らかにした。ゴーン前会長は、グローバルに存在する複数の住居を無償で利用し、費用を日産に負担させていたほか、住居の改修費、大学への寄付など私的な目的に同社の資金を流用していたとみて、民事訴訟に踏み切ることにした。

事情に詳しい関係者は、ゴーン被告の不正行為に関する調査範囲は「どんどん広がっている。もう少し整理されたところで(日産は)損害賠償を請求する」と話した。

その関係者は、ゴーン前会長が日産の経費を使って、東京、パリ、ブラジルのリオデジャネイロ、レバノンのベイルート、オランダのアムステルダムに住居を持っていたが、日産本社は東京を除く海外4カ所の賃料支払いについて、承知していなかったと説明している。

損害賠償請求の方針や具体的な案件について、日産はコメントを控えた。

田実直美、白木真紀 編集:田巻一彦