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「合意なき離脱」に備え中小企業への対応指示 官房副長官
2019年1月22日 19時42分

EU=ヨーロッパ連合からの離脱をめぐり、条件を定めた協定案がイギリスの議会で否決される中、西村官房副長官は、現地に進出している中小企業の多くは「合意なき離脱」への備えが進んでいないと指摘し、業界団体を通じて一層の備えを促すよう関係の各府省庁に指示しました。

総理大臣官邸で開いた会議で、西村官房副長官は、先の安倍総理大臣のイギリス訪問に同行した際、現地に進出している企業と意見を交わしたことを紹介し、「大企業の中には『合意なき離脱』という最悪の事態に備えて拠点を移しているところもあるが、中小企業の多くはまだ備えができていない」と指摘しました。

そのうえで、現地企業に対する情報提供などを強化するとともに、業界団体を通じて各企業に一層の備えを促すよう関係の各府省庁に指示しました。

イギリスのEUからの離脱をめぐっては、先週、イギリス議会で離脱の条件を定めた協定案が大差で否決されたことを受けて、イギリスのメイ首相は、日本時間の22日、代替案を議会で説明しましたが、事態の打開につながるかどうかは不透明な情勢となっています。

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