2019年1月29日 12時20分
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アメリカの司法当局は中国の通信機器大手、ファーウェイの副会長と法人としてのファーウェイなどを詐欺や企業秘密を盗んだ罪で起訴しました。司法当局は、他社から情報を盗み出した社員に特別ボーナスを支給するなど、ファーウェイが組織的に企業秘密を盗み出そうとしていたとみて実態の解明を進めています。

アメリカ司法省は28日、ファーウェイの孟晩舟副会長と法人としてのファーウェイなどを詐欺の罪で起訴するとともに、関連会社2社を他社の企業秘密を盗んだ罪で起訴したと発表しました。

起訴状によりますと、このうちファーウェイの関連会社2社は、アメリカの携帯電話大手、Tモバイルが開発したスマートフォンのテストに使うロボットの写真を許可無く撮影したり、研究室から無断で部品を持ち出したりしたということです。

また関連会社では、競合する他社の機密情報を入手するために、社員どうしを競わせ、毎月、最も貴重な情報を盗み出すことに成功した社員には特別ボーナスが支給されていたと指摘しています。

FBI=連邦捜査局のレイ長官は「ファーウェイは、意図的にアメリカ企業の知的財産を盗もうとしていた」とコメントしていて、アメリカの司法当局はファーウェイが組織的に企業秘密を盗み出そうとしていたとみて実態の解明を進めています。

ファーウェイ「遺憾 起訴状の内容を否定する」
ファーウェイは副会長と、法人としてのファーウェイなどが起訴されたことについて声明を発表し、「起訴されたことを遺憾に思う。ファーウェイや関連会社がアメリカの法律に違反したとする起訴状の内容を否定する。孟副会長によるいかなる不正行為も把握していない」として、起訴された内容を強く否定しています。

そのうえで「ファーウェイはアメリカの裁判所が最終的に同じ結論に至ると確信している」としています。
23の罪で起訴
28日、公開された起訴状によりますと、ファーウェイに関わる罪は合わせて23にのぼります。

このうち、▽ファーウェイの孟晩舟副会長と、▽法人としてのファーウェイ、▽関連会社のファーウェイデバイスUSA、それに▽香港で登記され主にイランで活動していた関連会社のスカイコムは、詐欺や資金洗浄など合わせて13の罪で今月24日付けで、起訴されています。

ファーウェイはスカイコムを通じてアメリカの制裁下にあるイランと取り引きを行ったうえ、制裁を逃れるため金融機関などに対して、ファーウェイとスカイコムは無関係だなどと虚偽の説明をしたとされています。

また、いずれも関連会社で、▽中国に拠点を置くファーウェイデバイスと、▽ファーウェイデバイスUSAは、企業秘密を盗んだ罪など合わせて10の罪で今月16日付けで、起訴されています。

起訴状によりますと両社の社員は、アメリカ西部ワシントン州にある携帯電話大手のTモバイルの施設で、スマートフォンのテストに使うロボットの写真を許可無く撮影したり、部品を持ち出したりしたということです。

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続きはソースで
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190129/k10011795161000.html?utm_int=nsearch_contents_search-items_002