コマツが31日発表した2018年4〜12月期の連結決算(米国会計基準)は純利益が前年同期比19%増の1841億円と、この期間で過去最大となった。景気が減速する中国市場では伸び悩んだが、北米やインドネシアなどアジアを中心に建設機械が伸びた。更新需要が中心の鉱山機械も好調だった。

売上高は12%増の2兆186億円だった。北米などでは油圧ショベルが引き続き好調だった一方、中国向けは足元で減速している。中国市場の建機・車両売上高は18年10〜12月期に前年同期比15%減の372億円だった。今吉琢也執行役員経営管理部長は電話会見で「中国は不透明感があり先が読めない」と述べ、需要が最も高まる2月の春節明けの需要動向を注視する考えを示した。

4〜12月期の営業利益は59%増の2958億円だった。17年に買収した米国の鉱山機械メーカー、ジョイ・グローバル(現コマツマイニング)の収益改善が寄与した。原材料価格の上昇は値上げで吸収した。

19年3月期通期の業績予想は据え置いた。売上高は前期比6%増の2兆6620億円、純利益は22%増の2400億円を見込む。

2019/1/31 20:37
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO40734990R30C19A1TJ1000/