NHK NEWS WEB 2019年2月5日 18時55分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20190205/k10011804801000.html

韓国軍による自衛隊機へのレーダー照射問題などを受けて、自衛隊と韓国軍の関係が悪化する中、
防衛省は、当初計画していたことし4月の護衛艦「いずも」の韓国プサン(釜山)への寄港について、
見送ることを正式に決め、韓国側に通知しました。

韓国国防省は、韓国軍の艦艇が自衛隊機に射撃管制用レーダーを照射した事実をくり返し否定したうえ、
逆に自衛隊機による韓国軍の艦艇への威嚇飛行が相次いでいるなどとして、自衛隊に謝罪を求めたことなどから、
自衛隊と韓国軍の関係が悪化しています。

こうした中、防衛省は、韓国周辺からシンガポールにかけた海域で行われる共同訓練に合わせて、
ことし4月下旬に自衛隊の護衛艦「いずも」などを韓国プサンに寄港させる計画でしたが、
交流を深める環境にないとして見送ることを正式に決め、5日夕方、韓国側に通知しました。

ただ、共同訓練は韓国軍だけでなくアジア・太平洋各国の海軍と行うことから、参加する方針です。

防衛省としては、韓国の世論が落ち着くなど環境が整うまで、当面、交流を控える方針です。

これについて防衛省の青柳報道官は、定例の記者会見で、
「現在の日韓関係全体の中で、こうした対応が最も適切だと判断した」と述べました。